朝起きて靴下を履いた。足の甲のところが変色していたので、また油絵の具をつけてしまったのかと、いつこんなところに絵の具をつけてしまったのだろうといぶかしんだ。

そして絵の具はこすっても取れないんだけど、ついこすってしまった。でもなんだか様子がおかしい。赤っぽい絵の具のように見えたのだがどうもよく見ると肌色のように見えてきた。肌色?そういえば今描いている絵に少し肌色を使ったのでそれかなって一瞬おもったが…。

これを読んでいるあなた。あなたの方が俺より正解にちかい。そうこれは絵の具なんかではない。靴下に開いた穴だ。それを俺は絵の具と勘違いしてこすってしまって、穴を広げてしまったのだ。

見えていないというのはそういうことなのだ。絵の具と肌の違いもわからないそういうものだ。

 

お昼にカレーうどんを食べた。汁がはねて服にかかった。カレーうどんあるあるだけれど、穴あき靴下を履いてる自分は、うまくいかない日だという思いでいっぱいだった。