父親

大切な日、誕生日、記念日

そういった日を大切にするのは良いことだと思う

だけど、父親は仕事人でもあり、男であり

人間は一つの存在ではあり得ない。家族は大切だけれど

心はちぢに乱れ、さまよい、家に帰るのを躊躇する日もあるだろう

心が疲れている日もあるだろう。それでも、酒を飲み、憂いを洗い流し

一所懸命生きていく、そんなお父さんに共感できないのは

心が貧しいとしか思えない。牛乳石鹸のCMが問題になっているらしいが

日本はキリスト教文化の国ではないし、電通博報堂が作り上げた国でもない

記念日が大切なのは、ハリウッドとケーキと百貨店と、ドラマの中だけだ

昭和生まれのオッチャンには、男のための男の生き方がもう存在しないように思える。