桜を描いて

去年の大阪城の桜をかいた。油絵を初めて2枚目の作品で、嫁と喧嘩しながら描いた作品だった。

それにしてもうまく描けなかった。桜もお濠も大阪城もなにもかも、納得いかなかった。でもどうすればもっと良くなるのか、わからなかったので、なんとなく不時着したんだ。

 

今年も桜を描こうと思って、夙川で花見をした。いくつか写真を撮って、それをみながらざっと下書きをしたのだけれど、撮った写真どおりに描けないんだけど、描きたくないような自覚も芽生えて、それは去年一年俺が様々な絵の模写を描いて、写真のような絵もいいけれど、それを超える絵を描きたいという思いが、めばえたからだ。

 

絵には正解もなければゴールもない。ただ自分で決めた何かしらの基準にしたがって、絵を描いてるに過ぎない。芸術なんてそんな難しいもんじゃない。というか芸術を難しくしてはならないと思う。敷居が高くなっては、美しいものは高尚なものみたいなイメージがついてしまう。

美しいものはもっと身近にあって、ありふれていて、俺たちの生活に根ざしたものであるべきだと思う。