灯油を買いに

嫁が灯油を買いに行った。いつもは俺が休みの日に車で買いに行くのだが、先週は街に出かけたり、まだポリタンクに残ってたりで、買わなかった。昨日朝から、石油ストーブと石油ファンヒーターの分がなかったらしく、自転車で買いに行ったそうだ。

嫁は自動車の運転免許を持っているが、ペーパードライバーなので滅多なことでは運転しない。運転できた方が自分にとっていいような気がするが、彼女は子供がそこそこ大きくなった今でも。子供を乗せるカゴの付いた自転車であちらこちらに出かけていく。

灯油を入れるポリタンクは18リットルの青いヤツでホームセンターで売ってるヤツだ。なぜ自転車で買いに行くのか理解できない。車もあるし、免許もある。寒い。寒いから灯油がほしいのに、自動車なら冷たい風にさらされず、買いに行けるのに。

今の車に変えたとき、ドライバーアシストみたいなヤツが付いてる車にした。それは嫁が希望したからでもあった。彼女は何度か乗ったが、工事中の赤い三角のコーンにぶつけて、気持ちが折れたみたいだ。

で、最終的に子供を乗せるカゴに18リットル灯油が詰まったポリタンクを乗せて、えっちらおっちらこのクソ寒いなか近所のガソリンスタンドに行ったということだ。

うまく説明できないが、向いてないことはしない、ということか、できないことはしないということか、合理的に説明できるような要素は何もない。彼女も将来のことはあまり気にしてないと思う。

石油ストーブと灯油ファンヒーターに囲まれて彼女はぬくぬくと昼寝してるのだろうか?