休息日

トレーニング理論のサイトを見ていると、トレーニングに休みは絶対必要で、そうしないと故障する、といったようなことが書かれている。しかし、プロのアスリートは基本毎日運動しているし、その加減が難しいのだ。

プロ野球のピッチャーなんかは一回投げたら、五日休みみたいなことになっているらしいが、アマチュアランナーの場合ハードな練習するのは週に二・三回程度が良いとされている。みたい。僕が自転車のトレーニングで培ったノウハウでは、筋肉系のトレーニングと心拍系のトレーニングと両方やると、わりと成績がでやすいみたい。

インターバルもショートインターバルもあれば、比較的ロングのインターバルもあるので、筋肉に効くのはショートの方だろうと思う。心拍系のトレーニングは十分ウォームアップを行った上で最大心拍の90%以上をキープしながらどれだけ長く走れるかといったトレーニングをよくやっている。

おっちゃんだから、そんな練習は毎日できないし、やったらすぐに膝や腰がガタガタになるだろう。だから休息日が必要だ。仕事の日は基本何にもしない。だからやせない。すこしぽっこりしたおなかで、走っている。

いつもは10キロしか走らないんだけど、涼しくなってきたし、体調もいいので明日はハーフでも走ろうかと思っている。予想タイムは2時間半ぐらいかな。心拍が150越えないように仕様と思っているので、ラジオでも楽しみながら走ります。いわゆるLSD、ロング・スロー・ディスタンスってやつですな。これも自転車トレーニング時代に覚えたやり方で、ランでやってる人も多いだろう。

普段運動しない人はのんびり走るっていうこと自体、意味が分からないかもしれないね。セリヌンティウスの為に走る分けじゃないから、ゆっくりでいいんだよ。そのうちに脳がとけて無意識で手足が動いて、足が痛くなって、AMラジオの下品な冗談でニヤニヤ走って、そんなおしさん、みたことあるだろう。おじさんは生きているのでもなく死んでいるのでもない。生活があって、明日と付き合って、別れて、休んで、ビールのんで、あきらめたり、思い直して自分にむち打ったり、そしてまた、一体全体世の中はどこに向かってんだ、なんて思ったり。

ビジョンがなければ衰退していく、とユダヤ人は言ったみたいだが、俺は明日にたどり着くのに精一杯だよ、モギュ、モギュ。

ベイダー卿

ダース・ベイダーのTシャツを着ていた。看護師さんにダース・ベイダーライトセイバーが刺繍でオレンジになっていて、かわいいですねといわれた。確かユニクロで買ったやつだったと思ったのだが、面白いところに食いつく看護師さんだなって、思って、この冬にまた新作が公開されますねって言った。

看護師さんはスターウォーズファンにしては若いように見えた。12月13日公開ですね。私全部見てるんですっていった。本物のスターウォーズファンなんだなって思って、僕も全部見てますよって言った。

男子のスターウォーズファンは比較的多いと思うが、若い女子がスターウォーズファンなのは少し嬉しい。嫁は俺と見に行ったやつはわかっていると思うが、そんなには好きではないと思う。

血液検査で採血してくれた赤い看護服をきた看護師さんだった。もう一度その看護師さんにあったなら、一緒にスターウォーズ見に行きませんかと、さそってもいいだろうか。

たぶんそういうことは起こりそうにない。もう一度その看護師さんを見かけても、見分けられないだろうし、それこそコスプレして病院に行く勢いじゃないと、向こうからまた声をかけてくれるなんて事はないだろう。

俺は無口になった。だからあんまり俺に話しかける人間は多くない。みんな渋々用事があって俺に話しかけるのだ。それはもうしょうがない。俺は話して楽しい人間ではなくなった。

昔なら出家して山にでもこもるところだ。蝉丸みたいに・・・・・・。蝉丸ってお坊さんやったっけ?忘れた。

ロック

ecoじゃない ロック ゲップがこみ上げた

SGはオープンチューニングでかき鳴らしてる

高いキーは要らない うまく歌えないから

俺には才能が詰まってるから ロック

髪を伸ばすんだ 親父 ムッシュみたいにさ

鋲がたくさんんついた革ジャン 

古着屋なら安くで買えるって話だ

ecoじゃなくて貧乏だからさ ロック

そして妄想は現実となった

マイクはたくさんの嘘とデタラメを実体化しようとしてる

お金をくれよ たくさんくれよ 仕事なんか辞めちまってさ

ビットコインとやらで一儲けしようじゃないか ロック

シジミ食べてさランニングしてさ自転車にひかれて

ケガしようじゃないか 自転車が走るところがないんだからさ

それがecoってやつじゃない カロリー消費してる場合じゃない

 

昔のこと

今病院で、入院中に担当してくれた先生に、数年ぶりにあった。入院中はほぼほぼ見えてなかったので、今あらためて見て、こんな先生やったんやなと、思った。

入院した当時のA先生は研修医あがりで俺は目以外は健康だったから、A先生の練習台としていろんな事をやらされた。ような気がする。

血漿交換の器具を鎖骨近くの動脈から入れるのだけれど、それをA先生がエコーみたいな器具を使ってグリグリと血管の位置を探って、マジックでバッテンをつけて、という作業をしたのだけれど、なかなかうまくいかなくて、結局交代になるということがあった。まあ、彼も若く経験も少なかったので、難しい局面もあったのだろう。

さっきあって世間話したら、落ち着いていて結構ちゃんとしているから、逆にびっくりした。あれから6年たったのだ。そりゃちゃんとした先生になってくれないと、練習台になった俺としては、損した事になるじゃない。

当時はシルエットと声の感じからアンガールズ田中と呼んでいたが、今もひょろりと長身で顔の感じだけが田中じゃない。

あの当時は毎日泣いていた。そんな気がする。俺はなりたいお父さん像があって、そうなれないことを悲しんでいた。病院の廊下を毎日歩いていた。俺は生きるために必死だった。

今は悲しいとは思わないが、できることが制限されているのは、大変だなと思うときがある。

初秋

今週のお題「読書の秋」

俺は目が不自由になるまでは、かなりの読書家だった。たくさんの本を読んだ。インターネットの記事ではない。もっと魂の入った本を読んでいたのだ。人間の心を扱った作品を読んでいたのだ。

お金、合理化、マネジメント、そういった経済の本は一冊も読んだことがないし、これからも読むつもりはない。俺は不合理な存在で、太陽がまぶしかったから、坂道ダッシュをするような人間だ。

読書はいつでも最高だが、秋に読みたいのはロバート・B・パーカーの「初秋」一択だろう。スーザン、ホーク、ポール・ジャコミンそしてスペンサー。メイン州のログハウスを建てている様子が目に浮かぶ

「半分正解だ。料理は女の子もやる。男の子もやる」「なぜ彼らが伝統的なルールに縛られるかわかるか、自分で正解を見いだせないからだ、十分な知識がない、だから皆が正解だといっている方に自分も所属する」

スペンサーはポール・ジャコミンも教育したが、俺も大きな影響を受けた。俺が人と調和できないのは、生まれつきの性格もあるけれど、スペンサー流の独立精神の賜物でもある。

秋にできるんだ。ログハウスが。そしてポールがバレエダンサーの学校に入る。「両親はクソで君は早く大人になる以外、選択肢がない」俺は子供に十分な教育を与えられてあげれなかったような気がする。

スペンサーは昼間ラジオで野球中継を聞き、夜は読書をする。そうスペンサーも秋には読書を楽しんでいた。