ノーベル文学賞

去年も確かこの時期ノーベル文学賞の記事を書いたような気がする。ボブ・ディランノーベル文学賞で少しもやもやしたからだろう。今年は文学者然としたイギリス人カズオ・イシグロ氏が受賞した。

いかにも日本人のような名前からわかるとおり両親は日本人で長崎生まれ、5歳まで日本に住んでいたが、父親の仕事の関係で英国へ。二十歳で帰化して英国人になった。

彼の本を一冊も読んだことがない。自称読書家の私としては、イシグロ氏のメインの出版社がハヤカワ書房であることから、日々書籍は目にしていたが、俺の守備範囲から少しはずれているような気がして、手を出したことはなかった。

この度彼がノーベル文学賞受賞してその書籍の内容が伝わってきて、目さえよかったら読むのになと、ミーハーな心がむくむくと持ち上がった。日本に縁があるものとして、興味をそそられるのだ。

もう一度奇跡が起こって俺の目が元通りになり、昔のようにいつまでも本を読むことができれば、俺は俺のもってるほとんどの物をあげてもいい。

また、かなわぬ願いを書いてしまった。いいかげんあきらめの悪い男だ。