嫁がくれたもの
バレンタインデーで嫁が缶バッチをくれた。「誰がハゲやねん」と書かれていた。ゆるキャラっぽいカッパが振り向いている絵が書いてある。
俺は缶バッチが好きで、集めているってほどでもないが、いくつかニット帽につけて、俺はただもんじゃないぜアピールをしている。のか?ああ自己顕示欲って怖い。子供っぽいのかね、すいませんね。
今ついているのは、ブルーハーツと二条城のヤツと、ゴッホのひまわりと付いている。何を目指しているのかよくわからないかもしれないが、俺もわかってない。
俺はハゲている。と面と向かって言われることは、あまりない。そりゃそうだ。ここは日本で俺はコメディアンでも芸人でもないから、ハゲでイジられることはないだろう。俺は白髪だが髪の毛が薄い。どこか一部分がハゲているわけではない。このカッパみたいに頭頂部がハゲていれば、おもしろハゲとして、君臨できるのかもしれない。
でも会社ではそこそこの地位にいるので、あまりイジられない。昔馴染みの社員の人はもうだいぶえらくなってしまって俺の相手なんてしてくれない。どうでもいいか。
だから俺の薄くなった頭をイジるのは家族だけで、主に嫁がハゲだという。全体が薄いのであんまり面白くない。おもしろハゲがよかったよ。
パンチの効いた缶バッチをつけて、俺もまだまだトガってることを証明したい。
おまえらみんなカレーにしてやろうか、うへへ。リンゴとハチミツとろーり、とろり・・・・・・。
パンクでさえないね。俺なんかこの程度ですよ