HELP!
君の名は。を見た。テレビで見た。俺の心がぐちゃぐちゃになる。いろんな事が心に流れ込んできてぐちゃぐちゃになる。呼吸が浅くなる。ソラナックスを飲む。プロチゾラムを飲む。一錠ずつ。バーボンを少し垂らしたコーヒーで流し込む。世界が緩やかに流れ出すのを待つ。俺の世界がうすらぼんやりして、生きていくのに適した温度になるのを待つ。明日まではもう少し。悲しむ時間も苦しむ時間もいらない。ただこの奇妙な動悸が収まってくれればいい。
フィクションが流れて町長が街を救った。そんなの信じない。SFだから何をやってもいい。ラブストーリーなんかどうでもいい。三葉と瀧は時の流れの中でお互いをどう思っていたのか。映画の編集ではお子さま向けになっていたが、もっと違うことを原作者は思っていたはず。時空を越えた恋。もっと複雑に。奥寺先輩なんてどうでもいい。サブキャラのキャラ設定がブレブレでもいい。時空を越えて人は恋をするのだ。見えない人を知らない人を恋をするのだ。
生きて帰るのだ。もと居た場所に。濃すぎる人生にさよならするのだ。変化し続けても変わらないものも、あるのだ。生きることがまた、よみがえるはずだ。
まだ生きてる
意外と生きてる。しかも、ちゃんとしてる。相変わらず人生はままならず、流されるがまま、赴くまま、しょんぼりしたものだけれど、死んでない。辛いことはたくさんあるし、なにもかもどうでもいいやって思っていることの方が多いけど、帰ればあったかいご飯があるし、ビールも冷えてるし、嫁は時々慰めてくれる。
最近ではもう何も目標を設定することは難しいし、死ぬよりマシだから生きてるみたいなことを書いたりして、自分でも切羽詰まってるって思うけど、ここが踏ん張りどきかもしれん。怒髪天の歌を聴いてもう少し生きてみよう、のらりくらりとしてみよう、敵も味方もないけれど、会社は戦場で僕には見えない戦いが日夜繰り広げられている。直接対決あり、神経戦あり、政治的外交あり、いろんな駆け引きの中で、頭がおかしくなりそうな、そんなもんでしょう。
戦いは苦手だ。もう俺はそういうことから、足を洗った。ミサイルは嫌いだ。拳銃も嫌いだ。70年代に毒された昭和の人間だ。ラブアンドピースなんて今時、誰も理解できないんだろうね。悲しいね、さよなら
なんでもないや
今日はとても気分が乗らず、もうなんにも楽しいことがないようなそんな気持ちで、沈んでいました。それでも死ぬよりましで、とにかくお金がいるし、それは俺にはどうしようもないことだけれど、働く以外に何もないし、テレビを見てもつまらないし、ラジオを聴いても心が躍らないし、神様っていうのは一体どういうつもりなんだろうとかんがえてみたところで、俺なんかが思いつくような単純な答えなんて、神様は考えてる訳ないし、何とか今日も終わって、やっと一息ついて、久しぶりにいつものCAFEにきてコーヒーを飲んでいる。
なんだかがらがらで寂しさがいっそう募るが、がやがやしたのも嫌いだから、これぐらい静かな店のほうがいろんなことがはかどると思うし、いいBGMが流れていれば落ち着けるし、会社に行けば人の悪口ばかりで保身をはかる人に飲み込まれて、面倒なことに巻き込まれるし、社内の政治には無関心だから、俺なんかほっといてくれといったところで、妬み逆恨みが流行る世の中だから、自分のことばかりを思ってしまう。
今日のうちに遠くにいってしまう。ほんと遠くに行きたい。まがった鉄砲玉のように遠くに行きたい。修羅にもなれず、菩薩にもなれず、ただ毎日ぎりぎりはたらいて眠るだけ。それでいいのだけれど、それしかないのだけれど、なんだかやり切れない。
またグチになった。死ぬよりはましで、生き恥をさらして、また必死で明日にたどり着きましょう。なんでもないや
あなたと夜と音楽と
ふいに起きて眠れないから
あなたを想う
あなたのイメージを思い出し
黄色、群青を渦にして
心のキャンバスになぞっていく
雷のようなスネアの音
夜を切り裂くトランペット
私は千々に引き裂かれ
一つとして生きていられなくなる
声をかけてください、あなた
心配いりません、また帰りますから
大丈夫、大丈夫、大丈夫です
ふいに起きて思い出し
眠れなくなりました
星はたくさん見えていますか
白と黒を重ね合わせ
あなたのイメージを創造してもいいですか
バスドラが力強く踏み込まれ
ベースラインがメロディーに絡みつく
私は縛られどこにも行けない
あなたの声に絡め取られてしまった
ねえ、私たちはどこへ行くのでしょう
こんな夜は短い方がありがたいんだけど