裸婦
裸婦を描いている。アングルの「泉」なのだけれど、色味、質感とも難しい。
やっぱり人間はシンプルであればあるほど、難しくなる。
問題の顔までまだまだたどり着けない。デッサン力がないので、足の位置手の位置、腰のひねり、足首の開き具合など、本当に本物はよく考えられてできている。
解説を読んだ限りではアングルは数十年かかってこれを描いた。というか最終的には弟子が仕上げたと書いてあった。俺が一週間やそこらで、真似するのもおこがましいぐらいだ。
本物を見たことがないので何ともいえないが、どことなく綺麗なお人形さんのように描かれている。いわゆる理想化された女性像を描いた。
足が長い。腰がくびれて、お尻もボリュームがある。顔が小さくて、胸はそんなに大きくない。
正面に正対しながら水瓶の水をこぼしている。どこやらのレリーフをモデルにした、参考にしたとも書いてあった。
青白い肌はやっぱり大理石のようで、あまり温かみが感じられない。
肌の色味を変えたいのだけれど、どうだろう。