バラッド

ベストアルバムを買うことが多い。耳馴染みの良い歌が多いし、まあはずれが少ない。あんまりよく知らない歌手、演奏者のものは特にベストがよろしいかも。しかし、ベストあくまで寄せ集めであって、アルバム通して聞くっていうこともとっても良いことだと思う。例えばサージェントペパーズロンリーハーツクラブバンドの中の一曲を取り出して聞いても、アルバムの流れの中で聞くのとはぜんぜん違うからだ。

サザンのバラッドを聞いていた。コルトレーンのやつじゃなくて。サザンのバラッドはベストアルバムというよりも企画アルバムに近い。デビュー当時のサザンは色物扱いでただ「いとしのエリー」が大ヒットしたので当時所属していたビクターか何かが耳馴染みの良い曲を集めてアルバムにまとめたものだ。桑田さんもどこかに書いていたが、バラードだけ集めてもしょうがない。ということもある。アップテンポ、ミドルテンポの曲があって、そしてバラードがある。バラードばかりのアルバムは感傷的すぎる。正しいロックバントというものがあるのならば、かっこいいロックな曲が第一である。後期ビートルズならゲットバックとかストーンズならジャンピンジャックフラッシュとかとにかくガツンとくるやつがアルバムでは一番大事だ。

感傷的になりたいのならばコルトレーンのバラッドを聞けばよかろう。