2016-07-20 小説作法 エッセイ 僕はあんまり小説で主人公の心情が地の文に書かれているのは、好きじゃない。それは、ヘミングウェイから伝わる代々伝統的なハードボイルドの手法であり、コンチネンタルオプフィリップ・マーロウ、スペンサーと受け継がれてきたものであるように思う。行動とセリフが小説の全てであり内証的な部分はほんの少し、補足程度で書きすぎるとうるさい小説になってしまう。より戯曲に近いそんな小説作法が、僕は好きであるように思う。