小説作法

僕はあんまり小説で主人公の心情が
地の文に書かれているのは、好きじゃない。
それは、ヘミングウェイから伝わる代々伝統的な
ハードボイルドの手法であり、コンチネンタルオプ
フィリップ・マーロウ、スペンサーと受け継がれてきた
ものであるように思う。
行動とセリフが小説の全てであり
内証的な部分はほんの少し、補足程度で
書きすぎるとうるさい小説になってしまう。
より戯曲に近いそんな小説作法が、僕は好きであるように思う。