嘔吐

嘔吐、漢字で書くと何かカッコいい。

いわゆるゲロ。小さい時は車酔いで、大人になってからは、お酒の飲み過ぎで、嘔吐した。

正直に告白すると、電車の中で吐いたことも2度ある。友達の家でも吐いた。お店のトイレで吐いたことは数限りなくある。

若いと自分の許容量以上に飲んでしまう。しかも短時間で。気持ち悪くなってから、吐くまでの時間が短い。

俺は内臓が強くないので、アルコール分解酵素をたぶんあまり持ってないのだろう。頭痛がしてきて、ぐったりしてしまう。

そういえば、某有名テーマパーク近くの海老料理専門店でいっぱいエビを食べた後、エビに当たってしまって吐いた。これは嫁も一緒に思い切り吐いたので、エビが原因と考えて間違いないだろう。

桜の季節、花見の季節、宴会に誘われるでもなく、誰かを誘うでもない。家族持ちでいい年なので、まあそんあもんなのかなと思う。

この前ラジオで萩原朔太郎が「酒は一人で飲むべかりけり」と言っていたという話を受けて、小田嶋さんが「花も一人で見るべかりけり」と言った。今調べたらどうやら酒の話は若山牧水の歌であるらしく、まあいいたいことは同じことだろうけども。

桜を一人愛でて見る。どんな面持ちで、どんな心持ちで見ればいいのだろうか。

生き急ぐ人間には桜の美しさなんぞはわかりはしないだろう。死に急ぐ人間には、死んで花見が咲くものかというだろう。

うららかな春の日差しの下で、少しのビールと嫁の握ったなんでもないおにぎりを食べて、うとうとするのが正しい姿のような気がするのだ。