論理的

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泣く女を描きあげた。前のブログにこういうものは本物を見ないと良さがわからないと書いた。

確かにそうなのだろうけれど、もすごく小さな画面で見て、ものすごく縮小して模写した結果、とてもつまらないと思った。

これを描くにあたっていろんな解説を読んだが、キュビズムは万能なのかという、問いが浮かんだ。

もちろん一絵画手法の一つでしかない。太い描線に極彩色。そしてあちらこちらから持ってこられた視点。解説はどれもそういうばかりで、あとはモデルであった愛人のマリなんとかのエピソードだった。

限られた字数では全部を解説することはできないだろうけど、みな同じ内容ばかりで、俺は右下の黒っぽいものが何か調べようとしたのだけれど、いくつかググってみたところでは結局わからなかった。

 

細かく調べれば出てくるのかもしれないけど、何かわかったところで描くことに影響ないので、ほっておくことにした。

俺は当分は抽象画は描かない。描いていて楽しくない。絵を描くことは一人カラオケみたいなものなのだが、好きでもない歌を何回も歌おうとは思わない。そういうものだ。一回歌えばもうしばらくは、自分が抽象画でなければ表現できないなにかを抱えた時まで、描かなくてもいいだろう。

 

俺の感覚はこの絵は美しくないと言っている。俺はなるべく美しいもの描きたい。ピカソもそう思って描いたのかもしれないが、残念だけど俺にはこの絵が美しいとは思えなかった。