作詞家

俺は小説の中で作詞家になっている。もっといろいろなキャラクターを生み出したが、今日書かなければならないのは、売れるラブソングだ。

地下専門のソングライターがメガヒットを放つみたいな話を書いているのだが、売れるラブソングなんて書けるわけはない。

世俗とかけ離れた暮らしというか、生活というか、そう言った常識は全部置いてきた。

70年代とか80年代っぽいやつならいくらでも書けるのだが。

 

それでも無理やりひねり出して、売れたことにするしかない。自作自演もはなはだしい。

 

ラブソングもいろんな種類があるが、手を繋いだときのぬくもり、ウキウキドキドキ感を描こうとしている。

匂い。記憶。目の中の感情を美しい言葉にのせて出来るだけ頑張ってみるよ。

うまくかけたら、あなたも目にするかもしれないね。