友人のこと

お盆に友達に会った時に、絵を描く約束をした。リクエストに応じて描くことになった。俺はタダでもよかったんだけど、色々あって少しお金をもらうことになった。

何度も書くようでしつこいかもしれないが、俺は病気であんまり目が良くない。それでも少しは見えるのでこうやってブログなり、油絵をものしている。たとえはっきり見えたところで、絵の腕前は変わらないだろう。それほど俺は不器用で、絵心がない。

それでも、フリマサイトで何枚か売れた。ただ単純に値段が安ければどんな作品でも売れる可能性があるということだ。

描き始めて半年少しづつ上手くなってきた感触はある。ただもうちょっとちゃんと学びたい気がしてきた。我流で上手くなるのも限界がある。時々本屋で高そうな技術書を、立ち読みして勉強しているが、理論的なところをおさえないと、もう伸びないような気がする。

友達に頼まれた二枚の絵。一つは風景。一つは子供の絵だった。絵で一番難しいのは人物で、その中でも人の顔はともかく難しい。それは見えてるとか見えてないとかの問題じゃなく、ミリ単位で違えば、印象が全然違うのだ。女子の化粧する気持ちがわかった。少しいじるだけで別人の顔になる。

描き上がってからしばらく経ったのだけれど、友達も忙しいようで、なかなか買ってくれなかった。そのうち俺はお金もらうのは間違ってるのんじゃないかと思うようになったのだけれど、最終的には催促した形になった。

これはとても難しいことだ。俺は友達を失うかもしれない。知り合いに売るのはやめよう。知り合いなら全部ただであげよう。それがいい。俺はなんともケチくさい男だ