疲れた

皆、難しいことを言う。交渉ごとは苦手なのだ。あれやこれやで何を考えてるのかわからないし、着地点が見えないし、腹の探り合いというのができないのだ。

俺は素朴な人間なのだ。もしくはそうあろうとしているが、社会が素朴さを許さない。誰も彼もが俺から少しでも何かを引き出そうとしているように思える時もある。

俺は間違った仕事をしているのだろうか。間違った土地に生まれたのだろうか。間違った角を曲がったのだろうと思う。でももう引き返せないような気がするし、明日になれば、明後日になればまた忘れているような気もする。

面倒だ。なにもかも。シンプルなものは何もない。右手で殴りながら、左手で握手するような生き方なんてできっこない。疲れた