無駄

無駄話をしよう。だんだん寒くなってきたので、早々にジャケットを諦めて、俺の冬の定番革ジャンを昨日から着ている。

秋の初めに古着屋で買ったショットの革ジャン。ズボンも黒にして、オレンジのニット帽をかぶっている。

知り合いが読んだら人物が特定されてしまうね。ダメだな、これ。

仕事終わりで着替えていたら「オシャレですね」と言われた。俺は褒められ慣れてないから、うろたえてしまって「あ、あ、ありがとうございます」とぶっきらぼうに返してしまった。

芸能人でもないのだけれど、色使いを気にして、服を着ている。赤と黒というのはお気に入りの色使いでA・C・ミランみたいだなって思っている。俺が思春期の頃はA・C・ミランが世界最高のフットボールクラブでサッカー好きは皆憧れたんだ。

関係ないけどスタンダールの「赤と黒」も読んだことがある。内容は全く覚えていない。つまんないと思った記憶もないので、それなりに面白かったのだろう。

絵を描くようになって一番好きな色の組み合わせは黄色と紺色だ。俺はなんていうかウルトラマリンディープという絵の具があるのだけれど、その色を何度も何度も重ねた濃紺の色が好きだ。それにさまざまな種類の黄色をのせて、絵を描く。なんとも言えない深みと温かみと蜃気楼のような幽玄な感じがして好きなのだ。

俺は人生でオシャレであったことは一度もないが、子供が俺の真似をして服に無頓着になると、世の中に出た時に難しい局面に出会うかもしれないので、ちゃんとした格好を心がけるようになった。

無駄話を書こうとしたが、結構ちゃんとした話になった。残念だ。