傷つけてしまった
俺は本当にいろんな事に興味を失ってしまったのだ。
大病をしてからもう、細かい事を気にしない。だからすぐ、どうでもいい、何でもいいと言ってしまう。
だけれどもそれを言われて傷つく人がたくさんいるので、気をつけてあんまり言わないようにしてたのだが、今日はついうっかり、後輩に言ってしまった。
その子は傷つき黙ってしまって、あまり会話にならなかった。
俺のいうことは気にするな、忘れてくれといったが、彼は簡単には忘れないないだろう。
承認欲求と世間様は呼んでいるようだが、俺が若い時はそこまで一般的な言葉ではなかった。
俺なんて承認も何も、病気してからは、毎日を過ごすことで精一杯で、自尊心のことなどに構ってはいられない。
それでも彼は傷つき、自分はどうでもいい存在として悲しのだろう。
忘れることを学ぶ。それが生きていく上で一番大切なことだ。いいことも悪いことも忘れて、明日にゆっくりと着地する。
だけどもどうでもいいっていったことは、悪かった、ごめん