顔を描くのは難しい

今日も朝練をして、4時起きでオードリーの顔を描いていた。正確には顔はある程度出来上がっていたので、ティアラの右の部分と、編み込んでいる髪の毛を描いていた。

それを描き込んだら完成の予定だった。でも全部出来上がったら、片桐はいりだった。知ってるだろうか。片桐はいりを。とても目力の強い女優さんだ。

俺は朝5時半寝ぼけている嫁に言ったんだ。これはオードリーではない。片桐はいりだと。目力が強すぎるって。顔のバランスがオードリーではないのだ。たしかに綺麗ではあるが、可愛らしさがないのだ。ギロリとした目で微笑んでいるのだ。

最初描いていた時よりも、輪郭をだいぶ小さくしたので、各パーツの大きさがおかしくなってしまったんだ。おでこが狭いのがまた可愛くないのだ。テカっとしたおでこが大変可愛らしいのに、俺のオードリーは狭くてつまらない。だから眉を少し下げて、目を少し小さくしなければならない。

写真通りの顔を描くのは大変難しい。似顔絵描きの人はすごい技術を持っているのだろう。俺はこんなに時間をかけているのに、一人のかおも完成しない。

ああまた明日も朝練をしなければならないのだろうか。目を全部描き直すなんて、ありえない。でも、やるしかないのだろう。天国のオードリーはきっと俺を応援してくれるはずだ。ついでにグレゴリー・ペックも。