お師匠様

昨日は水気の多い文章を書いてしまった。リリカルで感傷的な文章をお師匠様は、水気の多い文章と呼んだ。

俺のお師匠様は何度も書いたが、中島らもだ。俺ぐらいの歳で、サブカル系にはまっていた人はみな一度は中島らもを通っただろう。俺はどっぷり心酔し、今でも彼のようになりたいと思っている。

水気の多い文章は、少し気をつけなければならない。アルバムの中のバラードのように、多すぎると甘ったるくなってしまう。俺は日常を生きていて、感傷的になり過ぎると、毎日泣いて暮らさなければならない。

またある日にはハレの日があり、小さな幸せがやってくる。俺たちは今日を素通りして、明日にたどりつく。そんな風でいい。