油絵を描く

f:id:samuiottyann:20180305200244j:image昨日ようやく高級油絵セットをひもとき、キャンバスに向かってリンゴと酒瓶を描いた。とにかく上手に描こうってのは全くなくて、ただはやく絵が描きたい、それだけで下絵をささっと済ませて、パレットに絵の具をぶちまけて下塗りと輪郭線を描いた。あまり色がよくわからないので、嫁に少し聞きながら、あれやこれやと描いて、背景もパレットに出した絵の具を全部使って、塗りつぶした。最終的には金蒔絵みたいな背景にしたいなって思ってる。

写真をアップロードしようと思ったんだけど、なぜかiCloudにアクセスできないので、今日は載せれません。カラフルな背景に地味な茶色一色の輪郭線と陰だけのリンゴと瓶。しかし脳内の快楽物質がでているのがわかる。これはとても気持ちいい。油絵を描くって、気持ちいい。この高揚感は自転車以来だ。俺は生来不器用を絵に描いたような男で、アメトークでやってる絵心ない芸人にも負けないぐらい、絵なんか描けない。

だけど俺はなぜだか絵画鑑賞が趣味なんだ。ゴッホ、ミレー、モネ、ルノワールそういった印象派の絵が好きなんだ。

俺は引退したら絵を描こうと思っていた。しかし、残念なことに目の病気になった。俺は一度はすべてをあきらめたんだ。目を使うことはもうできない。こうして毎日ブログを更新しているなんて、考えただけでも、奇跡のような気がする。

あきらめきれず、あれやこれやまた、ちょっかいを出して自分の好きなことをしている。自転車はもうあまり乗ってない。本を読むのはまだまだ、無理だろう。でも絵は?なんとか描けるんじゃないか。色は実際の色と違うかもしれないし、陰の付け方もおかしなものになるだろう。だけど、誰がそんなこと気にする。俺が自己満足だけの為に描く絵に正確であることや、現実的であることなど必要だろうか。うまく描くことにこしたことはないが、俺が好きなのはゴッホだ。情念が絵に乗り移っていればそれでいい。