スマイル

グリコのCMを見た。笑うことを思い出させるCMだった。

昔俺がサンタさんだった頃、クリスマスに子供に手紙を書いた。笑いなさい、とにかく笑っていれば幸せになるし、幸せの方がよってくるから、とにかく笑って暮らしましょう、みたいなことを英語で書いた。

彼女は小学校の低学年で意味が分からず、嫁に意味を聞いていた。嫁が説明すると「ふうーん」みたいなリアクションでその場は終わった。

彼女は中学生なって不登校になり笑うどころじゃなくなった。家では普通にしていたが、いろんなものをかかえていたのだろうか。

彼女は不登校の人が集まる高校に行き、息を吹き返した。今は義理チョコを配って歩く、リア充になり果てた。でも彼女が経験した引きこもりの2年間は彼女が大人になるためのお金で買えない2年間だっただろう。いまでも彼女は微妙な危うさの中で生きているに違いない。でも同じ失敗はしないだろう。しないでほしい。

その高校で覚えた歌があるらしい。「スマイル」だ。

何度もこのブログに登場する上白石萌音ちゃんの「chouchou」と言うアルバムの最後の曲だ。少し調べたところによるとチャップリンの映画の中に出てくる曲らしい。

とにかくつらいときも悲しいときも、笑いましょう、みたいな歌詞だった。やっぱり不登校の子が集まる高校に一番必要なのは、「スマイル」に違いない。笑顔ほど人類に必要なものはないよ。

グリコのCMでは大人は一日15回しか笑わないらしいが、俺は日によってはもっと笑わない。だめだこりゃ。

ちゃんと笑顔の人になれるように、一所懸命ふざけます。