something

変わらないものが好きで、変わっていくのは寂しくてでも、生きて行くには変化を受け入れるしかない。どんなに俺がばかでも、もう後戻りできないのか。お花畑的幻想を抱いて、生きるわけにはいかない。

怒り、悲しみ、そういった受け入れがたいものを、受け入れる。俺にはもう何も残ってないから、せめて受け入れよう。消化しよう。

昔は何が重要で何が重要でないかわかってた気がする。それが最近ではわからなくなった。曖昧に笑って、血液の数値をはかって、明日にたどり着けるかどうか、見計らって、走り出す。

笑わなくなった。俺は。昔はよく笑ってたのに。ボケもツッコミもしなくなった。俺は傷つくのも、傷つけるのも嫌になった。

音楽も映画もサイクルロードレースも好きだったものが、両手からこぼれ落ちていく。子供たちがせめて幸せになれば、笑顔になれば、いいのにな。

明日は病院で診察がある。いろんな感情をそぎ落としつつある。あまりよくない兆候だと思う。とにかく何かくれ。俺が明日を楽しみにする理由。なにか。something。