マニア
久しぶりに激坂を上った。俺はアホなのかも知れないが、激坂を堪能すると幸せになるのだ。
志明院にいった、昨日。京都の北、少し上ったところ。途中までは5~6%の上りが続き志明院までのわき道に入ったところで、10%越えの激坂が登場する。
俺は久しぶりの激坂に脳と筋肉をたぎらせた。激坂マニア以外にこの感動は伝わらないと思うけど、きつい坂になればなるほど、むしゃぶりついてしまうのだ。
前がトリプルで後ろが32だから前後比が1を切ってて、クルクル回すのだけれど、なかなか進まず、それでも過去の栄光を引きずって、決して足はつかずに上りきる。良い坂だ。世の中に坂がなければ、俺は生きる楽しみがない。
そんなにバカなのに自転車にあまり乗らないのは、けがをたくさんしてみんなから、自転車に乗るなっていわれてるのと、自分でも病気のせいで目があんまり良くないので、危険だと思う事が多々あるのと、下り坂が特に危ない気がする。地面のでこぼこがあんまり見えないので、ハンドルを取られて、こけるのだ。
上ればくだらなければならないので、あんまり上らないようにしている。
志明院は鴨川の源流の一つといわれているらしい、滝もあって、拝観料は300円。
坂を人生にたとえるのは無粋かもしれんが、とにかく激坂はゆっくり上ることだ。足をつくかつかないかのスピードでゆっくり上ることだ。そうすればちゃんと最後まで足を着かずに上れる。途中で足をついてしまうのは大概の場合、早く上りすぎて足がいっぱいになってしまうからだ。時間をかけてゆっくりとちゃんと上れば、多少難しい事でも何とかなる。俺はそう思う。
とにかく坂はいい。ごちそうさまでした。