カベ

あなたを見ながら育ちました

あなたに憧れていたような

反抗していたようなそんな気持ちです

あなたは人気者で私はそうじゃなく

嫉妬っていうのもおかしいでしょうが

あなたのようになれない自分が

もどかしくて腹立たしくて

それでも私なりに頑張ったつもりなのですが

あなたが偉大なのか

私がポンコツなのか

あなたのように魅力的にはなれなくて

私は私なりでいいとあなたはいうかもしれませんが

私なりの自分が好きになれなくて

今流行りの承認欲求とやら

難しげな言葉を並べても

なにも解決するわけじゃなく

むしろそういった知恵が

私をいらだたせるように思います

あなたの様な美しくて優しい心を

保つにはいったいどういう心持ちで

時を過ごせばいいのか

さっぱりわからないのです