素晴らしい

素晴らしい。今週は記事を書いてないとはいえアクセス数が5だ。日本一の不人気ブログを目指して毎日研鑽を積んでいる甲斐があるというものだ。今日のテーマを何にしようかと思っていたけれど、アクセスがないというのは、素敵なことなので、思わず書いてしまった。

誰に仕えるかというのは、大変に難しい問題だ。会社員としてどんな風に身を施すかそれが難しいと感じる。上にあがればより権力を得るけれど、より圧力もかかってくるし、責任も重くなる。大きな組織というのはどうしたものか、常に台風が吹き荒れて一個人なんて吹けば飛ぶような存在で、その中で自尊心を保ち、かつ仕事をそつなくこなし、媚びず、あらがわず、あきらめず、となると相当の人間的な資質がいる。人間力というのは危ういバランスの上に成り立っており、寄らば切るといった鋭さと、汝隣人を愛せよという優しさを、同時に感じさせそれが嘘っぽくない人間でなくてはならない。

フィリップ・マーロウの台詞通り。「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく意味はない」そういうことだ。しかし最近は「金がなければ生きていけない。ギムレットなんて飲んだことない」そんな風に思う日が時々ある。もう一つマーロウの台詞で「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」と言うのを見つけた。撃たれる覚悟というのは比喩で、自分の生き方が時に死に値すると感じることかな。

人は一人では生きていけない。もちろん。それはわかっているのだが、どうにも不器用なのだ。詩人なのだから、俺をどこに連れて行こうと言うのだ。むかし書いた詩に「オールを失ったボートのように海を漂っている」と書いたことがある。今もまだ漂ったままなのだろうか。

病気が俺を変えてしまった。そんな事を思う。病気のせいにはしたくない。生きることを楽しむ余裕が今はないような気がする。弱気やな。そういえばスペンサーがポール・ジャコミンに「自己に対する気配りの過剰」って言われてたな。なんの作品だったか。

せめてもう一度ちゃんと本を読みたいものだ。