事件のにおい

以前ブライダルの会社から誰々の携帯ではないですかと、電話があって違いますと、答えたことがあった。そんなこんなで時間が経って、今度は某弁護士事務所から誰々の携帯ではないですかと、電話があった。東京から固定電話で通知で掛かってくることがないので、二回とも疑いもせず、折り返して、もう電話してくるな、的な感じでそういう人ではないと答えた。

想像するにブライダルの会社がその誰々に詐欺にあって、もしくはその誰々が他にも詐欺をはたらいていて、俺の携帯の番号を使って詐欺をはたらくとは、ふてこいやつや。それで某法律事務所が債権の回収に乗り出すってことになったんじゃないだろうか。電話番号で検索をかけたら、麹町の弁護士事務所みたい。でも債権回収用の下請けかなんかかもしれんけど。アメリカの映画と小説では、そういうヤバい仕事はちょっと訳ありのあんちゃんがやるって、相場が決まってるんやけど、日本の場合はどうなってるんでしょうね?

そういえば俺の大学時代の友達が某クレジット会社の営業マンになって、債権の取り立てをやってたんやけど、そいつはけっこう優しい奴で、そういうのに向いてなさそうやなって思っていたら、東京に転勤になって、慶応大学のビジネス向けの講座会社で行かされて、離婚して、連絡が取れなくなった。急展開。

そいつは俺と読書の趣味が合う唯一の人間で、出会ったときにウォーレン・マーフィーの「豚は太るか死ぬしかない」を読んでるということで意気投合して仲良くなったのに・・・・・・。

俺の携帯番号を使ってそいつはいったいどんな、借金を作ったんやと考えてみる。ブライダル屋をだましてどういう詐欺ができるのかアホの俺には全く思いつかない。俺の想像力のなさに俺は悲しみすらおぼえる。