届きません

漢検の受験票が届きません。おかしいなと思っていたら、電話があってどうやら、住所を間違えて書いたらしい。43と書かなあかんところを、34と書いたらしい。うーん、俺は比較的都会に住んでいるので、そういう些細な間違いでも届かないものなんや、と思ってなんとなく納得してしまった。

現代ではプライバシーというやつに敏感なので、近くの同じ名前の所に適当に届けるなんてことはしないのね。当たり前だけど。

実家にいた頃、配達の担当郵便局員が友達のお父さんだったことがある。4、5年お世話になった。そのお父さんだったら間違っていてもちゃんと届けてくれただろうと思ったが、やっぱり世知辛い世の中ではそうは簡単に話は進まないのね。でも、諸々考えるとその方がいいのかもしれない。俺は有名人でもなんでもないから、誰も俺のプライバシーなんて気にしないだろうけど。

俺も本格的に脳がやられて来たのかな。引っ越してすぐを除いて、住所を間違えたのは初めてだ。俺は基本的にはそそっかしい人間で、単純なミスをよくするのだが、大事な書類や道具を無意識で捨ててしまったりするもんだから、嫁が結構迷惑を被っているらしい。俺は知らんけど。

とにかく受験票がなくても受験できるように、してくれるようなシステムもあるらしいので、俺と一緒で無くしたり捨てたりする人もやっぱりいるのだろう。せっかくお金払って受けるのだから、救済措置があってもいいだろうと思う。

43が34になっていたと聞かされて、俺は、惜しい、もうちょっとで正解やん、などと独り言ちた。