男子だから

今週のお題「お弁当」

弁当について語るほど、思い入れはない。以上……終わっちゃいけないのね。

少し記憶を巻き戻していくつか、小ネタを書いてみよう。

覚えているのは母の弁当で、レパートリーは豊富だったような気がするが、これといって鮮烈に記憶に残ってるものがない。どれも平均して美味しかったし、同じおかずが続くようなことも、あんまりなかったんだと思う。

一つだけ僕の記憶の片隅にあるのは、イシイのハンバーグの真ん中をくりぬいて、うずらの卵を落とし込んだスコッチエッグ風のハンバーグだ。俺はそれが食べたくて、嫁に頼んだことがある。だが、思ったののと違うのが出て来たので、二度と頼むことはなかった。

嫁の弁当は半年に一回ぐらいで気が向いた時に作ってくれる。嫁は定番があって、マヨネーズ入り卵焼きが定番だ。俺は結構それが好きなのだが、毎回入っているということは、最初に食べた時にたいそう褒めたに違いない。嫁は俺の何気ない言葉をいちいち覚えていて、些細なことにこだわるように思う。嫁だけじゃなく女子全般に言えることかもしれないけど。

俺は人の話なんて基本的に右から左だから、昔の話を何年も引きずるってことはない。と思うが最近はそうでもないのかもしれん。

病気する前は弁当男子だった。毎日同じ弁当だった。目玉焼き、厚焼きベーコン、枝豆、ご飯。あとふりかけ。それで5年ぐらい作り続けた。五分でできた。うまいとかまずいとかそういうのじゃなかった。ただ栄養を取ってるだけだった。

時々晩御飯がカレーの時とかお好み焼きの時とか余ったりしたら、そのまま持っていった。職場に電子レンジがあったので、チンして食べた。なかったらちょっと、しんどいのかな。

箸を時々忘れた。いつも何かしら箸の代わりになるものを見つけて、それで食べた。アイスについてる木のスプーンで食べたこともある。

書くことがあんまりないと思った割には長文になった。特上のうな重を食べてもバチが当たらんのではないか、というぐらいの仕事量だ。