アングリルとモンヴァントゥ

昨日今年のブエルタ20ステージを見た。最後はアングリルの山頂ゴールだった。最後はアタックしたコンタドールが先に逃げていた選手を抜いて、勝った。引退前の最後のレースといっても過言ではない。そのアングリルでコンタドールは誰よりも強かった。見るものを熱くさせる走りだった。俺もまた頑張らんとあかん、そう素直に思えるすばらしい走りだった。控えめだったがバキュンポーズもでた。バキュンポーズは嫌いだが、最後だし控えめだから許してあげよう。というよりもちょっと、良かった。

ところでアングリルを誰よりも早く上ったのはコンタドールで、最強の選手である事は間違いないが、果たしてフルームは本気で走ったのだろうか、という疑問を書いてもいいだろうか。1分ぐらい差が離れていたが、最後2,3十秒につめていた。ポエルスも一緒だった。ケルデルマンやクルイシュウィック、ニバリなどは遅れていたが、ひょっとしたらフルームは本気じゃなかった可能性があるんじゃにかと思う。コンタドールを抜く可能性をもっていたかもしれない。

何度も言うようだが、俺はどちらかというとアンチコンタドールで、でもアングリルの熱い走りに興奮して、最高だったと思っている。フルームが手を抜いたなんて思っちゃいない。ものは言い様だ。skyはいろんな事を考えるチームだから。

俺は2000年のモンヴァントゥを思い出した。ランスとパンターニのモンヴァントゥだ。ランスは最後パンターニ勝利を譲ったと言った。偉大なチャンピオンに敬意を表して譲ったと、言った。と記憶している。それを聞いてパンターニは怒ったそうだ。俺が勝ったのは実力だと。おまえは何様だと。

俺はこのレースのDVDを持っているが、見る限りランスには余裕があるように見える。だから?ドーピングまみれだった時代の話だ。パンターニは偉大なチャンピオンだ。ランスは・・・・・・。ランスの評価はどうなんだ。最高のペテン師なのか。パンターニはクリーンだったなんて思うほど、俺は非現実的ではない。だから勝利を譲ろうが譲られようが、さほど関係ないことなのかもしれない。

なぜこの話題を書くのか。それは男の子の大事なものの話だからだ。勝つと言うこと。勝ちを譲るという事。真剣勝負に人情味を持ち込むのか、否か。それはとても大事なことだからだ。