梨を食べて

今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」

うちのおじいちゃんは俺が中学生ぐらいの時に亡くなった。一緒に住んでいなかったので、あんまり交流した記憶がない。おじいちゃん定番のワカバを吸っていたような気がする。

おじいちゃんは梨を栽培していて、毎年送ってきてくれた。幸水も長十郎も二十世紀も毎年食べていたような気がする。廊下に段ボールで一箱あって、毎日食べていた。おいしかった。今でも梨は大好物だ。

おじいちゃんは小さい頃しょっちゅう家にきた。俺はよくふくらはぎを足の親指と人差し指でつねられた。泣くほど痛かったがおじいちゃんはふざけているだけみたいだった。

おじいちゃんは競馬をしていた。うちの親父と叔父さんとおじいちゃんで土曜によるに集まって、競馬談義で盛り上がっていたみたいだ。俺は大人の話に入れなくて、何となく早くに寝たりしていた。

今はもう、そのときの親父の年齢よりも上になった。昔みたいにうちのおやじが来ることはあんまりない。俺自身がおじちゃんに近づいていて、初老といわれる年齢で、老眼が進んで・・・・・・。

何となくあんまり年上の人って畏怖する。気軽に話したりできないのは、身近な存在におじいちゃんがいなかったせいだろうか。