元高校生

今週のお題高校野球

僕らの世代で高校野球といえば、桑田、清原のいたPL学園だ。桑田、清原は僕よりも少し年上で、小学生だった僕は一年生ながら活躍する二人を見て、憧れみたいなもの、自分も数年したらあんな、ヒーローになれるのだろうか、とぼんやり考えていた。

高校球児が眉毛を整え始めた時に、僕はとてもおじさんになった気がした。高校球児はそういうオシャレさとは対極にある存在だと思っていたから、寂しい。

月日は流れ、桑田はなんかわけわkらん宗教家みたいな感じになり、清原は大麻かコカインかで捕まり、ヒーローは落ちていき、僕も病人で他人のお情けで生きているような状態で、とても残念だ。

高校野球の本質は運動をよくし、健全な身体と健全な肉体を手に入れるために、あるはずなのだが、建前上は、でも今は高校球児は金のなる木でそこに利権もあって、大人の事情が見え隠れする。

楽しみの延長上のスポーツはいまは、あまりない。誰かとつながったり、誰かと競ったり、自分と戦ったり、お金とあんまり関わらないような生き方をすることは、最近では難しくなった。データ、ロジック、マネジメント、カタカナばっかりで、僕はただ何も考えずに走りたい。長距離ランナーの孤独ってどんな話やったっけ。