連絡が途絶える

高校の時からの友人で、年に1、2度会ってご飯を食べる友達がいたのだが、連絡がつかない。具体的には携帯の電話が現在使われておりませんになる。

高校生の時に出会ってもう30年来の付き合いで、学生の頃はよく実家に遊びに行って、CDを聴いていた。音楽が好きで軽音楽部で、洋楽も邦楽もいろんなジャンルの音楽の話をした。歴代の彼女も知っているし、嫁も子供も知っている。それは向こうも同じだろうけれど。

最近はK-POPにはまっていたみたいだけれど、落ち着いた人生を生きていた、優しい人物だった。最近は優しい人物が減った。またゾログチになるけれど、誰も彼も自己主張をし、自分の優秀さをアピールし、そういう俺だってテレビを見てて、クイズ王より先に問題に答えたら、家族に向かってドヤ顔ぐらいするけれど、コミュニケーション能力がないのだろうか、みんな交渉している。俺はただ自分にできることは何か、考え、行動し、できないことはできないと言って、できることはやって、交渉っていうのはあんまり、やらない。何かを決めるのは、俺は得意じゃない気がする。常に間違っていて、それでも前に前に突き進む、そんな生き方をしてきた。

30年来の友人を失うのは、寂しいことだ。それでなくても年々心を開いて話せる友人が減っていって、皆うわべだけの付き合いに変わっていってる。

俺はどんどん真面目になってきて、冗談の通じない男になったのだろうか。年をとった。ダジャレの一つも思いつかない。寂しいことだ。