寝た

昨日はゆっくり寝た。朝起きた時に清々しくて、あのドロドロの体が嘘のようだ。

薬が切れたのだろうか、朝一だけは、ほとんど昔みたいに、見える日がある。そんな日は1日ウキウキして、ご機嫌さんだ。

そういえばこの間、保険屋さんから電話がかかってきて、やっぱりこの病気じゃ、新しく保険に入り直せないらしい。びょういんの検査結果をおくったんだけど、何がダメだったか、教えてくれって行ったら、個人情報うんぬんって言うので、それは俺の個人情報だから、教えてくれてしかるべきものだ、って言った。

薬がダメなのだろうか。それとも、もう俺には選択肢はないのだろうか。ステロイド免疫抑制剤睡眠薬、安定剤、骨粗しょう症の薬、胃薬、バカみたいに薬塗れだ。俺は改めて病人であることを思い知らされる。しかし俺がそういう重病人であることを知ってる人は少ない。見た目は普通だし、仕事もとりあえずしてるし、ただ、山ほど薬を飲んでいるだけだ。

マイケル・コナリーのテリー・マッケイレブを思い出す。心臓移植した捜査官だ。オレンジジュースで大量の薬を飲むシーンが出てくる。でも相棒のおっちゃんと釣り船やみたいなのを経営していた。シエロ・アズールって子供に名前をつけた、ような気がする。青空。最近は空を見上げることも、少なくなった。