サイコパス

脳科学的にはサイコパスというのは脳の一部があまり機能していない人がなる、みたいな話を昨日ラジオで聴いた。その割合は百人に一人。意外と多いけど、サイコパスの人全員が異常犯罪者になるわけではないので、そういうもんやと、ぼやっと聞いていた。

サイコパスと聞いてふと思い浮かぶことが二つある。「羊たちの沈黙」のレスター博士とBOOWYのアルバムの「サイコパス」だ。トマス・ハリスが創造したハンニバル・レクターは人食い連続殺人鬼の代名詞であり、シリーズ全部が映画化されてることもあり、非常に有名なサイコパスだ。

海外ミステリ、サスペンスが僕の大好物だったのでその手の本はいっぱいあるはずだが、ジェフリー・ディーバーの物とマイクル・コナリーのものしか思い出せない。そういえばローレンス・ブロックのマット・スカダー物にも連続殺人鬼は出てきたね。ある意味連続殺人鬼はミステリの定番でアガサ・クリスティーABC殺人事件なんてのも「そして誰もいなくなった」もそうだ。舞台設定として盛り上がるし、謎解きのためのヒントが徐々にそろうところが連続殺人鬼物が作りやすい原因だろう。

BOOWYサイコパスは通算6枚目のアルバムで楽曲の幅が広い。もし80年代までビートルズ解散してなくてのホワイトアルバムが一枚だったら、こんなアルバムが出来るのかしら。ある意味みんなの向いている方向がバラバラで、バンドという形に括られてないからこそできるわがままというか、自由さがあるんじゃないだろうか。俺には少し味付けが甘ったるいような気がするが。氷室の歌詞の世界観がもう少しピリッとしててもいいと思う。

精神異常者という名前のアルバムにしてはものすごいまともな多様性のあるロックアルバムで、ボウイの入り口としては聞きやすい一枚だと思う。