天正遣欧少年使節団

神戸市立博物館に天正遣欧少年使節団を見に行った。正直そんなに興味がなかったけれど、子供が行きたいというので、行ってきた。当時の肖像画をそんなに目の当たりにしたのは初めてだったので、質感のすごさみたいなものは伝わってきた。当時の一流の腕利きの絵描きならばこその出来映えのように思う。

やっぱり目の障害が壁になってよくわからない部分も多い。細かい部分が伝わらない。音声ガイドも考えたが子供と一緒なのでそれもやらなかった。

少年たちは4年も5年もかけてヨーロッパに行き帰ってきたみたいだけれど、その当時のアジア人のキリスト教徒の歓待ぶりは大変に大きな出来事だったことが伺える。それだけイエズス会の力が強かったんだろうけれど、今ローマ教皇になんか簡単には会えない。同時の枢機卿やらメディチ家の有力者たちと、あってる記録を読むと、その当時はその当時でいろんな駆け引きがあったのかなと、勘ぐってしまう。

とにかく後世に残る文化というのは当然の事ながら、実に細部までよく練り込まれていて、現在のような使い捨て文化、玉石混合文化の中で暮らしていると、時に目が覚めるときがある。

昔もくだらない物は今に伝わらずに廃れたのかもしれんが・・・・・・