塾に行かないと言った

子供が塾に行かないと言った。その心は・・・・・・と問い返した。先生が辞めた方がいいと言った。そんなはずはない。と思ったが、諸々聞いていくうちに納得がいった。またしてもうちの子供は他の子供と、トラブっていて、それで行きたくないというのだ。闇を抱えてややこしくなってるというのだ。登校拒否は我が家の伝統ではない。コミュニケーションに問題はあるが基本真面目で善良な子供たちだ。しかし早くも病んでいるのか。現代社会はいったいどうなっているのだ。少数派の生きにくい時代だから、自分の我を通すことは、即イジメにつながる。許容範囲がすごくせまい。

日本という国から優しさはなくなってしまった。他人を支配するために、攻撃的な物言いで、傷つけ貶める。つまらない。日本に今必要なのは、実は宗教なのかもしれない。俺はいかなる宗教も信じていないし、そういう団体に入ったことがないが、宗教がもたらすある種の秩序や、心の平和について考えたことが無いわけではない。

仏教キリスト教イスラム教の中で一番ピンとくるはやっぱり仏教かな。あらゆる事にバランスをとろうとしていて、それが一番落ち着く。キリスト教イスラム教は僕に言わせれば、少し極端なところがあって、それがどうにもなじめない。

子供の話だった。このまま学校までずるずるなる前に、闇を覆い隠して生きろ、と言った。もっと人のさばき方がわかってきたら、いろいろ発言したらいいんじゃないかと思うが、とにかく黙って、苦虫を噛み潰して、やり過ごせといった。