サイクリング

久々にサイクリングに連れて行ってもらった。春を通り越して、夏の陽気だった。淀川沿いを上っていって、京都に行き、鴨川を上っていって下鴨神社のながらきの道までしだれ桜を見に行った。

世の中というのは、僕の思っているよりも、緩やかで穏やかもしれない。京都の鴨川沿いを自転車でうろうろしていると、毎日の職場でのわけの分からない精神的な圧迫感が嘘みたいだ。でも、京都は観光地だから、みなのんびりしに来ているところだから、あんまりそう、がつがつしてないのかなって思う。みなお花見でお弁当やバーベキュー的なものをしていて、それは春の日に僕の目には緩やかに映って、何かがむしゃらな気持ちが、ふと消えてなくなるそんな時間だった。

本日は130キロぐらい走ったみたいだけれど、後半足に来て少し痛かったけれど、山というものは登り切ればさいごには下るわけで、うまく登ろうとか、早く登ろうとか、失敗しないように登ろうとか、よけいなこと考えないで、一歩一歩まえに足をつきだしていれば、結局はどこかにたどり着くわけで、会社というのは時間の流れを濃密にして利益を生み出すのだけれど、生きるということは時間の流れをぼんやりさして、毎日をゆっくりかみしめることなのかもしれない。

それは人それぞれ選ぶものであって、誰にも強要されることなく、なんだか過剰な感謝の言葉や礼儀、空気を読むということ自体、なんだかおかしくなってきていると思う、最近は、誰も彼もまともな人間であろうとする。俺は非常識でパンクだから、そういったものが非常に煩わしい。

どうでもいい。今日は晴れて日焼けして自転車で130キロ走って、いい汗かいて、帰ってきて、ビール飲んで、パリ~ルーベの続き見て、楽しかった。それでええんや。他になにがいる。教えておくれよ。