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俺の話を聞け 2

今週のお題「自己紹介」

俺は5年前に病気になり、失明した。二ヶ月入院して薬を飲んだり、血を入れ替えたりして少し見えるようになった。退院して半年間家にいた。リハビリと言って家にいた。お金がなくなった。

俺は職人だった。手先を使う、細かい作業をする職人だった。もうその仕事には就けなかった。俺はアルバイトと言う形で元いた会社に雇ってもらった。

物作りはできなかった。簡単な作業さえ俺には難しかった。俺は他人の好意にすがるしかなかった。俺の自尊心はぼろぼろになり、家族を養うことなど夢のようだった。

何とか工場長の好意で社員格にしてもらって、細々と暮らしている。

俺は比較的おとなしく欲望の少ない人間だが、プライドは高い。他人に負けたくないというか、自分に負けたくないのだ。もっと俺にできることを探している。

目が不自由と言う人間をしっかり雇うほど現代の会社は優しくない。責任がとれないからだ。俺に責任を押しつけられないし、何かあったときにだれもどこにも行けないからだ。みんなうわべだけは優しく接してくれるが、本音は俺の扱いに困っているだろう。

自己紹介だった。またしてもグチになった。俺は強く生きる。でも俺なりの優しさでみんなを引っ張っていけたらと思う。