パロディって

真にオリジナルなものはない。あのシェイクスピアでさえ、元ネタがあってそれを戯曲化しただけ、なんて話を聞くと、俺ごときが新しいものを生み出そうとして、ヒーコラ言ってるのは、当然のことでありるように思われる。

全く新しいものがないのだとしたら、結局はどんなことも何かの二番煎じのなるのだから、何かを書くときに、パクリ、剽窃と思われると気にしなくてもいいんじゃないかと思う。がそうもいかない。元ネタへのリスペクトはあるけれど、著作権というものがあって、アイデアを盗んでいるなんて言われたら、偶然だと嘘をついて、すたこら逃げるしかない。

実際にところ、僕が今書いている小説にもっと、パロディとかいろんな人の歌とか、人名、アニメの名場面なんかを盛り込んでいきたいのだけれど、あからさまにやるとちょっと問題あるかもしれないのだ。僕は歌が好きだから、いろんな歌を小説の中にかきこんでいきたいのだけれど、やっぱり著作権の関係で無理なんだろうか。だから著作権の切れたジャズのスタンダードなんかをバンバン盛り込む以外ないのだろうか。

でも、あの宮崎駿だって、ジョージ・ルーカスだってやってるんやで。俺がやってたらあかんってことはないやろう。バレないようにやる、というのは無理だ。それはパロディにならない。

 

昨日嫁にだめ出しを食らった。今書いてるやつは薄いって。テンションが低いって。もっと濃い味にしてくれって言われた。複線も薄いし、回収もままならない。ああ、どんなアイデアで今書いている小説のテンションをあげて、狂った人々を登場させようか。今書いてるやつは普通の小説だって。ああ、嫁、言いたいこと言うなあ