不寛容

優しいとは言われないが、他人に対する気遣いもない。だけど寛容ではある。だいたい他人のことなどこれっぽっちも関心がない。スペンサーは自分に対する気配りの過剰といったが、まさしく俺はそうだ。

しかしちょっと頭の回る人間ならこの世は圧倒的に運不運に左右されて自分の裁量で何か出来ることは少ないような気がするし、何か一つ行動するだけでやたら他人を巻き込んでしまうのが煩わしい。

するとなるべく自己完結出来るような行動をし、またそれを求めてしまう。畢竟他人に興味を抱くことなどは、短いスパンではあっても長いスパンで考えると、ちょっとしんどいような気がするのだ。

もちろん俺は人一倍他人に迷惑をかけるタイプだ。だからこそひっそりと生きていきたいのに、またぞろいろいろやらかしてしまう。申し訳ない。

なにも考えていない。からだ。とよく言われる。なにを考えればいいのだろうか。俺は自分でなりたい自分になって自己完結してるはずだ。幸せな人はなにも考える必要はない。ただ愛を与えるだけだ。

不幸な人ほど多くを求めるものだ。満ち足りるということを、知る。いい音楽とビールがあれば俺はそれでいいんだけどな。

子供たちよ、苦労しなさい。