パンク

さっき会社の同僚に「俺はパンクだ。だからブルーハーツのバッチをしてる」と言った。俺は嫁の手編みのニット帽にブルーハーツと二条城の缶バッジをつけている。ブルーハーツのはアルバムを買ったときについていたやつで、二条城のは一口城主みたいなんになったらくれるやつだ。

その二つのバッジは俺の好きなものを端的に表していると思う。俺はロックが好きだ。と書きながら聴いている曲はマイルス・デイビスの「マイルストーン」だったりするが。まあ、それはともかく、パンク、オルタネイティブなロックが好きだ。レッドツェペリン以上のハードロックは聴かない。忌野清志郎ブルーハーツが好きだとまっとうな会社人間としては過ごしにくい。ほぼ不可能だ。

もう一つの好きなものそれは絵画や彫刻、詩や建物と言った芸術に関するものがすきだ。前も書いたが「ラッセンよりもゴッホがふつうに好き」だ。いいじゃないか。高校生の時マーク・シャガールのジクソーパズルを飾っていた。美の巨人たちを何年も見ていた。いっぱしに色々絵画についてわかるようになった。しかし芸術とは理解するものではない。感じるものだ。何も感じないのならそこには芸術は存在しない。作者と鑑賞者に横たわる溝は以外と大きい。

たくさんの絵を見て、たくさんの本を読み、たくさん詩を書いたならば見えてくる世界もあるだろう。二条城上には狩野派のふすま絵や見事な細工の欄干などで飾られており、目が不自由でなければもっと楽しめただろうという思いが先に立った。長くなった。