ホントのことを考える

神様のことを考えていた。この前の爆発で鼻をやけどした。というかそこだけ火傷したんだけど、度入りの色の薄いサングラスをしていたからか目は無事だった。めがねをしてなかったら、ひょっとしたら今度こそ完全に目をやられていたかもしれない。そう思うと背筋がぞっとする。

今は少しは見えている。良くもならないし、悪くもならない。でもこの先いつまで見え続けるかわからない。再発予防のために月一万円ぐらい薬を飲んでいる。できるだけ見えていてほしい。

神様を信じているかと言われれば、イエスだ。しかし特定の神様を信じているというわけではない。言ってみれば人知を越えた大いなる存在みたいなことを信じてはいる。イエス・キリスト、アラー、ブッダなどを信じているわけではない。教義そのものはいいところもあるけれど、なにか、誰かの言ったことを集団で信じることは俺は好きじゃない。

で、神様は俺を目の病気にした。俺は普段裸眼だった。今回の爆発の時、サングラスをかけていた。病気をしてから俺はメガネの人になった。メガネが火から守ってくれた。神様は謎なことをする。目の病気をしなければ俺はまた違う人生を歩んでいただろう。今回の爆発に巻き込まれたとは考えにくい。でもそれでも、病気をしてメガネをかけるようになったおかげで、失明しなくて済んだとしたら・・・。

俺の心は色んなことを考える。神様はどういうつもりなんだろう。どういうつもりもないのかもしれない。俺は病気に選ばれ、偶然が重なったのかもしれない。とりあえず、今回は助かった。それでいいのだ、と思う。