ビール

昔々若かりしころ
スペンサーの小説を
読んでいた
スペンサーはビール党で
小説にたくさんの種類のビールが
でてきた
スペンサーのお気に入りは
アムステルで
僕は置いてる店を必死な探したものだ
その頃情報は本に頼るほかなく
マイケル・ジャクソンの世界のビール」みたいな本が一冊あるだけで
ビールの本はなかった
マイケル・ジャクソン」といっても、キングオブポップの方ではなく、同姓同名の普通のおっさんが色んなビールに星を付けている感じだった。
あれから25年ぐらいたった
世の中は変わった
この小さな四角い物体は
色んなことを変えてしまった
ビールを飲む
そこにはもう僕が憧れたような
大人びた気持ちなんて
存在しない